ピロリ菌の検査方法
胃がんや十二指腸潰瘍などの原因といわれているピロリ菌ですが、
感染者の全てに症状が現れるわけではないため、
自分で菌の有無を知ることはできません。
したがって、病院などでピロリ菌を体内に保菌しているのかを
検査していくわけですが、その検査にはいくつかの方法があります。
大きく分けると、内視鏡を使用するか、
使用しないかという2つの方法となっています。
まず、内視鏡を使用する場合の検査方法ですが、
培養法、鏡検法、迅速ウレアーゼ試験の3つが主流となります。
採取した胃粘膜に付着している菌を培養することで
ピロリ菌の有無を調べるのが培養法で、
確実に結果が分かりますが3日から7日と日にちが掛かります。
鏡検法は、胃粘膜の菌を培養することなく、
そのまま顕微鏡で調べていくため、培養法よりは精度が落ちますが、
すぐに結果が分かるのがメリットです。
迅速ウレアーゼ試験は、ピロリ菌が生きていく上で必ず出す
「ウレアーゼ」という酵素が、採取した胃粘膜に
付着しているかどうかを調べることでピロリ菌の有無も分かるという方法です。
次に内視鏡を使用しない場合の検査方法には、
尿検査、血液検査、呼気検査などが挙げられます。
ピロリ菌検査だけですと健康保険を使わなくても、
抗体検査の場合で3,000円程度、抗原検査の場合で
5,000円程度と、比較的安い値段で受けることができるため、
ピロリ菌感染しているかどうか心配な人は、受けてみるのもいいかもしれません。